ドメイン駆動設計を自分なりに翻訳する(はじめに)

モチベーション

先日友人からおすすめいただいた技術書が自宅に届き、読んでみたもののまるでわからなかった。

私の勝手な認知の構造として、何らかの前提が欠如した言説は理解できず、その言説を説明するに足る合理的な前提を用意すれば理解できないものはない、という信念がある。

よって、私が理解できなかった技術書は、何らかの私が踏まえられていない前提を含んだ体系であったために理解できなったのであり、ならばその踏まえられていない前提が明らかになれば、私はこの技術書を理解できるようになるだろう、という判断をした。

 

その、何らかの前提とは、おそらくドメイン駆動設計についての知識であると思われるので、今回、ドメイン駆動設計について理解をしたいと思った。

理念

先にも少し触れたが、これから書き物を進めるにあたって、私なりの二つの信念について明らかにしておこうと思う。

1、理解とは定理から推論されたものの集積であって、定理から導かれるならば、理解されないものはない

2、その対象に関する理解を自らの言語構造に取り入れ、その言語を扱う(ゲームする)ことによって字面としての意味ではなく、現実性を伴った意味として自身の認識を拡張できるであろう。

手法

上記理念に従って、以降は読んだ内容を自身が持つ概念領域から再構成することによって、意味を獲得しようと試みる。

また、理解においては1で示した定理(前提)から導かれるように構造化することによって、そのゲームすることの正統性を担保したい。