テアイテトス 知識とはないか(知識それ自体への問い)

ソクラテスは、テアイテトスに「知識とは何か」という問いを投げかける。

 

それに対してテアイテトスは、幾何学や、人々が心得ている技術が知識である、と答える。

 

それに対して、ソクラテスはその答えは何の知識であるか、という何の、という点に答えているのみであって、知識それ自体への問いには答えられていない、とする。

 

問題の確信は、何の知識があるか、というものではなく、知識とは何か、であるという点に論点を戻し、ソクラテスはテアイテトスの回答をよしとしなかった。