2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

作曲におけるインターフェースについて

例えば曲作りをしようと私が思い立ったとする。 Mac Bookの標準アプリを使い、かつキーボードで音を作ることもできれば、鍵盤を買ってきてPCに繋ぎ、鍵盤から音を作ることもできる。 これは、どちらも音を作る、という形相的な意味で言えばどちらも同じ行為…

意味と記号 類似的なものと因果的なものの差異について

読書について考えてみたい。 本を読む意味についてである。 書かれたことを忠実に(これは果たして可能だろうか)理解するということを因果的に記号の意味を捉えることと定義してみよう。 一方、書かれたことから想像する内観の活動を記号の意味を類似的に捉…

道具としての存在と消費について

一見、フリーランスで働くことはメリットが多いように感じる。 確かに収入も上がり、時間の制約を受けないといった点ではメリットであろう。 しかし一方で、フリーランスとして求められることはその職能をクライアントのために発揮することであろう。 ここで…

内観におけるシニフィアンとシニフィエの考察

ある朝、目が覚めて怖いという感覚だけが残ってはいるが、その怖かったはずの夢自体の内容が忘れられているといったことはないだろうか。 このような何らかの感情と、それが表現される記号が乖離し、どちらか一方のみが残る、といったことが可能なのではない…

ツリーとリゾーム(自我について)

ひとつの直観から始めるとするなら、異なる場における私の違いについて、どこか虚実的で後ろめたさを感じたことがあった。 おそらくその前提には、私は統一的な存在である、といった命題を想定してそう思ったのだと思う。 しかし、私は統一的な自我のような…

知の発達段階について

思想的な言説を概観した時に、一つの仮説を立てることが可能なのではないか、と思う。 それは 1.定義 2.条件 3.反復 上記三つの段階を経て思想は発展することが可能なのではないか、ということである。 また、3.反復については、その思想を動的に定義する反…

時間を空間に変換する

時間とは何か、という問いに対して、以降では「物の運動である」と定義し話を進めようと思う。 本稿の目的は抽象的な時間という概念を空間化することで明瞭に指し示そうとするということである。 時間という概念を扱う際に、現在・過去・未来という三つの区…