2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

なぜ苦悩するのかを分析する

なぜ人は苦悩するのか。 その前提にはこうありたいと思う自分と、現実にはそうではないという自分があるはずだ。 恋人と結婚したいがなんらかの理由でできない、年収をあげたいが上がらない、など、なにか理想的な状態が前提として在ることで、初めて苦悩す…

世界観と主客観点

世の中に起こっている事象が全て合理的に解決できる、という前提を持った時を仮定しよう。 その場合、この世に起こる非合理的な事象は、誤りとして退けられ、より合理的な理論で解決できる道が取られるだろうと思う。 しかし、世界それ自体を「見る」時に、…

現在と過去・未来の区分

時間は現在、過去、未来から構成されていると考えるのが一般的であろう。 ここで、時間の要素3種類を、2つのカテゴリに分けてみようと思う。 A:現在 B:過去・未来 このAとBに分ける。 この2つの違いは、Aは知覚に依存し、Bは心に依存するということであ…

能力と性質の違いはどう違うのだろうか

似たふたつの概念について、それぞれがどのように違うのかを明確に(白黒を付けたい)と思うことがある。 ふと、能力と性質はどう違うのか考えたくなった。 個人的な見解に過ぎないなが、私は以下のように思った。 能力は、その存在が後天的に身につけたり、…

現在主義とは

私は哲学の中で時間論が一番好きです。 私はよく過去の記憶が生き生きと現前するような感覚に陥り、酷く精神的に辛くなることがあります。 ただ、それが仮象(客観的実在性がないもの)である、ということを明晰に理解することができれば、そのような苦しみ…

言語化されるということは在るということなのだろうか

言語で在るための条件は 単語と文法によって構成される有意味な文として示されること と定義してみよう。 私は背が高い あなたはリンゴが好き などの文は有意味だろう。 しかし、このことと、実際にそう在るということはどこまで親密な関係なのだろうか。 私…

検証作業の定式化

ある要素が事態にどのような影響を及ぼしているのかを確認することについて考えた。 要素Cについて、事態Aと事態Bを考える。 事態Aでは要素Cが存在する。事態Bでは要素Cが存在しない。 この場合に、事態Aと事態Bの差異が要素Cに起因する、と結論付けることが…

可能性の2つの顔

可能性は大きく分けて2つの見え方があると思う。 ひとつは論理的な可能性、もうひとつは現実的な可能性だ。 論理的な可能性を考えてみよう。 論理的に可能であるということはいかにして思考可能かを考える。 結論、言語的に制作できる事態はすべて論理的な…

差異が生まれるということ

差異を定式化することで、差異という概念を使う上での必須事項がいくつかあることがわかる。 差異を以下のように定式化してみる。 AとBという対象 と 特徴を示すC があることで差異と定義できる上記の定式に従うと、仮に「Aが違う」という文が言明される場合…