2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

知覚の因果説と現在主義から帰結するパラドクス

一般的な理解として、物が見える時の説明はこのようなものではないだろうか。 対象があり、その対象に光が当たり、その光が反射し、その反射した光が私の網膜に到達し、その網膜に与えられた刺激が、信号として脳に送られ、その結果見える。 少々冗長的かも…

物事を構造化して捉えるということ

Aという対象に対して、その体系を示して語る方法は構造的な示し方だと思う。 日常生活のなかでわかりやすいのは住所だろう。 市区町村から始まり、住んでいるマンション名までを連ねる伝え方は構造的だろう。 構造的な語りは、冗長的である一方で、決まった…

この私という、言語で表現できない唯一さの話

言語は物事を均質に、標準的に表現することができる道具として用いられているように思う。 例えば、私という言葉で表現されているのは、太郎でも、花子でもなく、抽象的な私を指している。 そこには話者を指すユニークなシンボルもなければ、小説の中の主人…