指向性について

私は、複雑な対象を分節化し、かつそれらの要素の原因・起源を特定することで当初複雑に見えていた対象を解体することで、再度自ら意味づけをする作業が好きだと思う。

 

複雑な対象を単純化する(Model化)のではなく、その複雑さを要素へ分解してから回帰させることで、当初見えていた感じ方とは異なるようにそれが変容する。

 

変容は対象としては同一でありながら、構造化され、かつ意味付けされるという観点では非同一である。

 

しかし、そのようにして変容した対象は、対象としての位置を外れることはない。

 

これはある種観念的な作業であり、もし仮に二元論的な世界観において対象が客観にあるものと定義するならば、それは説明のつかないパラドクスを発生させるかもしれない。