能力と性質の違いはどう違うのだろうか

似たふたつの概念について、それぞれがどのように違うのかを明確に(白黒を付けたい)と思うことがある。

 

ふと、能力と性質はどう違うのか考えたくなった。

 

個人的な見解に過ぎないなが、私は以下のように思った。

 

能力は、その存在が後天的に身につけたり、あるいは失ったりするもの。

性質はその存在が生得的に持つもの。

 

一見抽象的だが、一言で言ってしまえば、Giftであるか否か、となる。

 

Giftは当人(主体)の意志とは関係なく持っているものである。

 

そこに努力とか、鍛錬の結果獲得できた、とかの余地がないのが性質なのではないか、と思う。

 

一方で能力は努力や鍛錬で習得できるものであろうと思う。

 

ここが根本的に違う。

 

そうすると、哲学がよくやりがちな思考傾向(はしご)を登ると、どちらが本質的か、という話になる。

 

そうなると当然、性質こそが本質的であろう。なぜなら、能力は獲得されたり失ったりするという意味で可塑的であるからだ。

 

一方で性質はその存在に付帯するため、獲得されたり、失われたりしない。よって、性質こそが本質的である、と結論付けることができるだろう。